お盆とは

お盆とは、陰暦7月15日の前後数日間を指しており、新仏やご先祖さまの精霊を家に迎え、供養し、家族と亡き人が共に過ごす期間のことです。「盆供(ぼんく)」「魂祭(みたままつり)」などとも呼ばれています。「お盆」という言葉は正確には「孟蘭盆(うらぼん)」と言うそうで、インドの古い言葉「ウランバナ」を中国で音訳したものなんだそうです。

新盆とは

1号白提灯
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「新盆(にいぼん)」とは、四十九日忌(場合によっては三十五日忌)の法事が済んで初めて迎えるお盆のことを言います。「にいぼん」と呼ぶほか、「新盆=あらぼん」、「初盆=はつぼん」、「新盆=しんぼん」などと呼ぶこともあるようです。忌明け前にお盆になるときには、翌年が新盆となります。例えば、亡くなった日が6月末だとすると、七七忌(49日)を終えていない新仏の霊については翌年を待って新盆とするそうです。

新盆の迎え方

新盆では、普段のお供物の他に故人の好物などを供えます。そして、親族や故人に縁のあった方を招いて僧侶に読経してもらい、精進料理でもてなします。新盆には親族などから盆提灯が贈られることがありますが(地域によって違いあり)、正式には白い提灯に喪家の家紋を入れ、一対にして飾るようにします。しかし最近では毎年使えるようにと、模様のある提灯を贈ることも多くなっているそうです。

白提灯の意味

お盆のときに飾る提灯には、故人の霊がはじめて帰ってくるということで、霊が迷わないよう、軒先や仏間に提灯をつるすという意味があります。この白提灯は新盆の時だけ用い、送り火で燃やしたりお寺様に納めたりします。それができないときは、火袋に少しだけ火を入れて燃やし、形だけお焚き上げにしてから火を消して新聞紙などにくるんで処分してもよいようです。

近年の白提灯という文化

古くから、新盆を迎える家には親類縁者が提灯を贈るという風習がありますが、新盆提灯(白提灯)は新盆のときにしか使用できません。そういったことから近年の傾向として、毎年飾ることのできる絵柄の入った行灯(あんどん)や壺提灯を贈ることが多くなっているそうです。また、住宅事情の変化に伴い、盆提灯を飾るスペースを考えて、兄弟、親戚などから盆提灯用にと現金でいただき、家族で全て用意する事も多くなっています。

盆提灯をお供えするということ

新盆に限らずお盆には、ご先祖や故人の霊が迷わず帰って来られるようにとの目印として、盆提灯を飾るのが習わしになっています。ではなぜ、新盆のときには親戚や故人と親しかった人が白提灯をお供えするのか。それは、提灯はお供えとして最高のものとされているためなんだそうです。ちなみに盆提灯は、その家の中に霊が滞在している印だとされおり、この習慣は鎌倉時代から行われていたそうです。

新盆の迎え方

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新盆の期間には、親族、知人、友人などを招き、僧侶を迎えて読経してもらいます。その後、遺族及び参列者による焼香のあと、精進料理でおもてなしをします。僧侶の方も忙しい期間ですので、1ケ月以上前に予約を入れた方がよさそうです。盆の期間中、仏壇には朝、昼、晩と3度、家族と同じように食事を供えるようにします。これを「霊供膳(りょうぐぜん)」と言います。

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